『 デス・クローン 』 ( 2002・米 )

◆ デス・クローン  ( 2002年・アメリカ )

 監督:ジェフ・リロイ/出演:フィービー・ダラー、キレン・デヴィッド、ジョナサン・グレイ 他

 評価…★★★☆☆

     

<あらすじ>

アメリカのとある田舎に、死亡事故や謎の失踪が後を絶たず、地元では「 悪魔のハイウェイ 」と呼ばれる道路があった。

ある日、その道を何も知らない4人の大学生がドライブで通りかかる。途上で彼らは一人の若い女性がヒッチハイクをしているのを見つけて乗車させるが、彼女はセクシーで魅力的な外見とはかけ離れた妙な言動をとる。不信感と危機感を抱き始めた時、彼女は突如として銃をつきつけて彼らを脅し、傍若無人な行動をとり始めた。

驚き慌てながらも、何とか車から女を叩き落した彼らだったが、しばらくすると再びその女が彼らの前に現れた。車の前に立ちふさがり突っ込んできたのだ!

余りのことに避ける余裕もなく、まともに彼女を轢いてしまった4人はパニックに陥りながらも、とりあえず逃げることにする。しかし、そんな彼らの前に三度彼女が現れた。ほんのさっきバラバラになったはずなのに、五体満足な状態で、しかも先回りしているのだ。これは悪夢なのか? 彼女は一体何者なのか!?


※以下ネタバレ有り※

時間もずいぶん短いし、いかにも超B級って感じの作品なのですが、これがなかなか拾い物でした ( 当社比^^; ) エログロともに申し分ないし、時間の短さに見合ったテンポの良さで、俳優陣もなかなかキュートだし、ストーリーもちゃんとあるのみならず、意外と捻りが効いてて面白い。

まぁ、邦題だと題名で完全にネタバレなんですけど、B級映画だと題名にさほど重きを置いてないので、ヒッチハイカーの女が殺しても殺しても蘇ってくるのは悪霊だからか?とか思って見てましたよ^^; ちゃんと冒頭でそれらしきシーン ( シリアルキラーっぽい男に殺されかける女 )も入ってるしさ。で、ラストで、軍の研究施設で作ったクローンが暴走して…か何かの説明を受けて、一瞬 「 ほぅ! 」と思わず感心してしまいそうになりながら、「 ん? 何だよ、題名そのまんまじゃん! 」 と思ったような次第で^^; 

ちなみに原題は 『 Hell's Highway 』 なんですが、この百万回は使われていそうな題名より、ネタバレでも邦題の方がいいのではと思いましたね。だって、『 地獄のハイウェイ 』 って題名だったら多分手に取ってないもん。で、既に申しましたようにネタバレも気付かなかったし^^;

で、えーと、オーラスは機密を守るためにクローンを作った博士に若者たちの生き残りが殺されかけてたところに、始末したと思ってたけど意外に丈夫だったクローンのラスト一体が脳みそをこぼしそうな状態で躍り込んで来て( もちろん若者を助けるという意図でもなく、博士に復讐するというような意図でも多分なく、単に暴れたかった? )、 何だかわかんないけど研究施設が大爆発して、関係者一同死亡でめでたしめでたし…という感じでございました。

ほんと模範的なB級映画ですね。全く必然性なくチェーンソー出すとことかも素敵だし、ほんとすべからく低級映画はこうありたいものです^^; あと、個人的にめちゃくちゃな破壊活動をする殺人者が妙齢の美女ってのがかなりツボ^^

( 2005年9月鑑賞 )