『アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団』(2003・米)

◆ アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団 (2003年・アメリカ) 監督:カリボウ・セト/出演:メル・ノヴァク、ティナ=デジリー・バーグ 他  評価…★★☆☆☆ <あらすじ> ある日、隕石群が地球に衝突した。それが世界に与えたダメージはかなりのものだったが、実は目に見えないところでもその影響は現われ始めていた。ケイン教授は、かつての教え子から請われて訪れた山中の研究施設で、その事実を目の当たりにすることになる。そこには檻に入れられた巨大なアリの姿があった。これは隕石落下の影響で地上に現われてきたというのだ。そして、それを見つけた怪しげな組織の連中は、このアリを見世物にして大儲けすることを企み、蟻研究の第一人者である教授を呼び寄せたのだ。当然、教授はこのとんでもない計画の危険性を訴え中止を促すが、彼らは聞く耳を持たず教授を拘束する。 ところが、そうするうちに巨大アリは檻から出てしまい、研究所の人々を次々と襲いながら外へと飛び出す。そして、地底深くに棲む仲間たちを呼び寄せる。教授はその混乱に乗じて何とか脱出したものの、その時にはアメリカの都市部にも巨大アリたちが出現していたのだ。そして、その事態の対応に交通情報アナウンスをする彼の娘・オードリーも軍部に協力を求められていた。オードリーは当然、蟻研究の第一人者である父にも協力を要請するように提言する。そこに教授の教え子だったという奇妙な発明家親子も現れ、全員で巨大アリ退治にと乗り出すことになるが…
※以下ネタバレ有り※ いやー、これは凄いです。もう、正真正銘掛け値なしにすっげぇつまんねぇ! しかも、先だっての『 エイリンアン・アタック 』と違って、これは狙ってる感がないんですよ。久々に本物のZ級映画登場だ! ……で、Z級映画を見たことのある方にはおわかりかと思いますが、そういう映画を見た後は物凄い脱力感に襲われるわけです。あ、マニアの方は喜びに打ち震えるのかもしれませんが(笑)そんなわけで、あらすじを書く気力もなく放置しておいたのですが、この物凄い映画を見た記録だけは残しておかねばと筆をとった次第です。なので、今回はかなりとりとめない感じです(いつもかな…)。 まぁ、とにかく話がむちゃくちゃなのであらすじが書けないんですよねぇ…(T_T) まぁ、頑張って一応書きはしましたが、現実に展開される作品世界はあんなもんじゃないんです。設定はぐちゃぐちゃでストーリー展開もめちゃくちゃなら、場面転換もむちゃくちゃだし、ギャグの入り方(場合によっては意味も…)もよくわかんない。特にあの場面転換のひどさには、どうもありものの映像をつなぎ合わせているような感じが見受けられるんですが…。これが事実だったら、まさにエド・ウッドばりです(@_@;) おいおい、現代アメリカ映画でそんなことして大丈夫なのか?もしかして、これ自主制作映画?それとも製作年代凄く古かったりするの???…と、『エイリアン~』の時と同様に思わずパッケージを見直しましたよ。しかし、携帯電話が出てくるから現代なんだよなと思ったとこまで同じだったりするわけですが。 でも、本作はアレよりは特撮とかに微妙に頑張ってる感があるのですよねぇ。パニック映画にありがちな、もうひとつのストーリーみたいなもの(大概は人間ドラマ。本作の場合は教授と娘のすれ違いがちな親子関係の修復かな)もちゃんとあるし。話もちゃんと…とは言い難いけど、一応オチてるしね。個人的には巨大アリの次は巨大テントウ虫っていうのは結構ウケてしまった^^; ただ、女性がトウがたってる上に全く魅力のない教授の娘しか出ない上に、全くサービスシーンもないし(物凄く無意味に教授の半裸はあるが…。オケセンの方向けサービスシーン?(^^;)、男性もジジイとデブくらいしか出ないので激しく減点。そして、最大の難点はムダに長いこと(99分)。これはバカ映画に比較的耐性のある私でも辛かったですね(-"-;) 巨大蟻はまぁまぁだったけど。時間が80分前後くらいだったら生暖かい気持ちで許せたかも。 まぁ、この映画はほんとにマニアにしかおすすめできませんね。 そうそう、この映画で一番よくできているのは原題ですね。『 GiAnts 』って言うんです^^; 作品の冒頭でこのタイトルが出て 『 GiAnts 』…て感じで色が変わった時は膝を叩いちゃいましたよ。 まぁ、この期待は見事すぎるまでに裏切られるわけですがね(-_-;) (11月鑑賞分)