『 ハウス・オブ・ザ・デッド2 』 ( 2006・米 )

ハウス・オブ・ザ・デッド2 [DVD]

◆ ハウス・オブ・ザ・デッド2 ( 2006年・アメリカ )

 監督:マイケル・ハースト

 出演:エマニュエル・ヴォージア、エド・クイン、スティーヴ・モンロー、ヴィクトリア・プラット 他

 評価…★★☆☆☆

<あらすじ>

とあるきっかけでゾンビを手に入れたある大学教授はそのDNAを利用して、ゾンビでなく死者が蘇る研究を進めていた。しかし、実験は失敗続きで予算も減らされた教授は、とうとう違法な手段を使って実験体となる死体を手に入れ始めていた。しかし、ある日ゾンビとなって蘇った実験体に教授は襲われてしまう。そして、大学内は瞬く間にゾンビに席巻されていく。

やがて、餌となる人間を求めて敷地からさまよい出るものが出始め、事態に気付いたアメリカ政府は軍人と国際諜報機関AMSの研究員とエージェントから成る部隊を派遣し、騒動を鎮圧するとともに親ゾンビから血液サンプルを採取してワクチンを作り出すことを計画する。

部隊の乗り込んだ大学内は予想以上の惨状だった。大量のゾンビで溢れているのは言うまでもなく、初代ゾンビから進化しパワーアップしたゾンビまで発生しているし、ゾンビの血を吸った蚊に血を吸われたことで感染しゾンビになってしまったものまでいる始末だ。

ゾンビのスペシャリストとも言えるAMSエージェントで研究者の女性・通称ナイチンゲールと対ゾンビ戦には慣れているエージェントの男性エリスのコンビは、ゾンビとの戦闘経験はもちろん知識もがない上に彼らに反感を持つ軍人たちに呆れながらも次々とそれらのゾンビを倒していくが、多勢に無勢で軍人メンバーは次々とやられていき、学内で出会った数少ない生存者たちも襲われてしまう。

それでも、何とか親ゾンビを発見し、その血液サンプルを入手することができた。しかし、……。

 ※ 人気ゾンビシューティングゲームを元にした『 ハウス・オブ・ザ・デッド 』 の続編


えーっと、このあらすじ、ちょっとネタ割り過ぎかな?f^_^;) でも、そんな話を楽しむような映画じゃないし、いいかなぁっと( 笑 )

※以下ネタバレ有り※

まぁ、模範的なB級以下映画ですねぇ。テンポ悪いし、説明足りないし、話のつながりとか展開も変。あ、冒頭にかなり不自然なバカ騒ぎ&サービスシーンがあるのも実にB級っぽい^^; 

恋人のつもりだった男にだまされてセックスシーンを皆に見られた上に画像まで撮られて、ついでに下着も盗られて怒って帰ってる途中に車にはねられて、その運転手に拉致されて殺されてゾンビになっちゃう可哀相にもほどがある姉ちゃんの乳はニセモノだよなぁ。サービス満点だし、結構かわいいし、いいんだけど、やっぱりあからさまな入れ乳だとちょっとテンション下がるのよねぇ…。

と、例によってのっけから全くどうでもいい話ですみませんm(_ _)m 心はエロオヤジなもんで…。あ、エロオヤジにもう一言だけ許してください。同じく冒頭で、下着同然の格好の女のコたちがビール水鉄砲をかけられるシーンは全く不必要だとは思うけど実にエロくてよかったです^^; メインで映る女のコかわいいし^^ けど、アメリカの大学にはほんとにあんな女のコたちが存在しているのかなぁ。いいなぁ、アメリカ。って、全然ひとことじゃねぇ上に何を言ってるんだ、このエロオヤジは(-"-;) 

えーっと、何の話でしたっけ……。ああ、そうそう、そんなわけで凄いムダでイラっとするけど、エロオヤジや血気盛んな男子にはたまらないようなサービスシーンがあった後に、いきなりサバイバルなアクションゾンビホラーへ方向転換するわけですが、この辺は何の説明もなし。前作見てればわかるというものでもないし、この続編は前作とほとんど関係ないし、元になってるゲームともほとんど関係ないんじゃないかと思われる。前作はストーリー自体は全然違うけどゲーム画面をカットインしたりしていて笑ったものだが。

で、本筋に入ってからはとにかくテンポが悪いし、色々不自然だし、説明不足かと思えば変なところが過剰だったりとかするんですが、まぁ、そこそこには面白かったです。

本筋に入るとサービスシーンは全くないんですけど女性陣はなかなか魅力的だし、男性陣もそこそこ。守銭奴で様々な差別意識を持ってて下品で下衆な軍人が実に最低でよかったですね。

しかし、このテの設定の映画で最後近くまで生き残るメンバーに女性が3人( うちふたりは軍人 )もいるのは初めてだな。女性軍人2人はどちらもキュートでかっこよくて気に入ってたので、きっとやられるんだろうとわかってはいたけど彼女たちの最期のシーンはちょっと辛かったわ。それもどっちもゾンビに噛まれて自決するパターンだったし(T_T)

ゾンビの造型とかグロ描写はなかなか良い方ですね。ふだんは旧来型ゾンビ同様でぼーっとして動きもノロいんだけど、獲物を見つけると動きが早くなり力も増すという設定がちょっと新しかったです。

それと、ゾンビの死体 ( というのも変だが… )の血を体中になすりつけて彼らと同じ匂いをさせることで襲われるを防ぐというのは、一瞬、「 なるほど!それは新しい 」 と思ったのですが、よく考えたらそれは効果的かもしれないが同時に凄く危ない方法なんじゃないか? だって、ゾンビの血を吸った蚊に刺されても感染するんだろう? まぁ、そういう細かいことを言ってはいかんのだろうが。

ラストはメイン2人は生き残るけど問題は解決せず、次回に続ける気満々だろうってベタな終わり方でした^^; 

私はこういうわかりやすく低級な映画は嫌いじゃないんで、別に本作にも不満はないし、次回作があればまた見ることでありましょう^^;

そういや、特典映像の監督とかのコメントを聞いてたら、私が何だこりゃとか思ったとこを自信満々に推していて驚いたね。そうか、そういうセンスならこうなるのも仕方ねぇなと納得( 笑 )

しかし、どの映画でも大抵は、関係者が自作を褒め称えて自信満々なんだけど、どのくらい本気で言っているのだろう? つーか、そもそも大抵は見た後に見るんだから、そんなコメント欲しくないよな。撮影秘話とか裏話的なのは聞きたいけど、ああいう特典映像は必要ないと思う。音声解説は結構好きなんだけどレンタルで見るのは厳しいっす。 あと、よっぽど面白い映画じゃないとそれを見る気にはならないしね。