『 ちんぷんかん 』 畠中 恵

ちんぷんかん (新潮文庫) ◆ ちんぷんかん 畠中 恵  ( 新潮文庫 ) \540  評価…★★★☆☆ <作品紹介> 「 私ったら、死んじゃったのかしらねえ 」 長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。 ( 文庫裏表紙紹介文 )
捕物帖風味妖怪入り時代小説 『 しゃばけ 』 シリーズ第6弾。 自分で言うのもなんですが、この紹介フレーズ、相当気に入ってます(笑) ネット上で公開した感想とかって丸々いわゆる大手出版社の書評等にパクられたりすることが結構ある( 被害妄想といわれるかもしれないけど、とある作家さんの複数の作品について私がAmazonで公開した書評は物凄いあちこちで流用されてたと思う…。語句の使い方まで全く一緒というのが複数だったので似たような感想ってレベルじゃないと思うんですよね。まぁ、いいけど )のですが、これはまだで寂しい(笑)凄いいいと思うんだけどなぁf^_^;)  まぁ、このくらいメジャーな作品だとネットなんかでとってくることないか。むしろ、私が気付いてないだけで既に同じようなことを言ってる人はいるかもしれないしねf^_^;) で、まぁ、特筆すべきこともないです。よく言えば安定した面白さ。若だんなや周囲を成長させていくつもりだとすればどう考えても行き詰まるけど、どうするつもりなんだろうと思いつつも軽く読めてそれなりに楽しいです。 妖云々を別としてこれほどリアリティのないキャラクターっていないもんね。まぁ、お伽噺のようでいいですよ。疲れたときに読むいはちょうどいい。 しかし、本筋とは全然関係ないところの話なんだけど、本書収録の話を読んでて、女って結局容姿なのかねぇと思っちゃったりしてちょっとブルーです。いや、私は女性については断然容姿を重視する派なんで、それを否定はする気は全くなくて大いに賛同はするんですけど、一応同じ女として、古今東西ジャンルも様々な数多くの小説を読んできて、女の価値って結局容姿か?としか思えないのは何だかなぁって思うのですよね(-_-;)  もちろん男性も同じ内面なら外見の良い方が選ばれるのであろうけど、女性の場合ってベタベタの恋愛小説でも賛美されるのって結局のところ容姿でしかなかったりするじゃないですか。内面に優れたところがあっても二の次でしょう?その辺がどうなのかなぁって思うんですよねぇ。まぁ、確かに若くてきれいな女性はその存在だけで人を幸せにするけどねぇ。 自分の中に明白に若くてきれいな女性を尊ぶ発想がある以上、これはどうすることもできない話なのかもしれないと思いながらも気になって仕方ない。女好きとフェミニズムって両立しないような気がするわ…(-"-;)