ポランスキーあれこれ

ニュースはリアルタイムで見ていたものの諸々で更新できずにいたため数日遅れになってしまって、ちょっと間抜けなのですが、このニュースをスルーするわけにはいきません(>_<)

スイス当局がポランスキー監督を拘束=30年前の少女暴行事件で


以下は例によってネットニュースからの貼り付け。一部重複有り。

( 9月28日12時8分配信 時事通信

スイスの司法省当局によると、同国の警察は26日チューリヒで、「 ローズマリーの赤ちゃん 」 や 「 戦場のピアニスト 」 などの映画で知られるポーランド出身のロマン・ポランスキー監督を拘束した。

 同監督はチューリヒ映画祭の授賞式に出席するために到着したところを拘束された。同監督は米国内で13歳の少女と性的関係を持ったとして有罪判決を受けた後、保釈中の1978年に欧州に逃亡し、米当局から逮捕状が出されていた。スイス司法省は、米国からの要請があれば同監督の身柄を引き渡すとしている。

 同監督はフランス市民権を獲得し、現在はパリに住んでいる。ミッテラン仏文化相は同監督の拘束を非難し、サルコジ大統領と協議すると語った。また同監督の弁護士は 「 夫人や子供たちが非常にショックを受けている。監督の釈放を要求する。30年以上も前の事件で、今日、社会的評価が確立され、社会に対して何の危険性もない76歳の老人を1日でも刑務所に入れるというのは我慢できないことだ 」 と述べた。

( 9月28日3時31分配信 シネマトゥデイ

戦場のピアニスト 』 で第75回アカデミー賞監督賞を受賞しているロマン・ポランスキー監督がスイスに滞在中にスイス当局に身柄を拘束された。1977年に起こした13歳の少女への淫行事件に関しての容疑のためとみられる。フランスの文化相ミッテランの会見によると、ポランスキー監督は、チューリッヒ映画祭にて生涯功労賞の授与式に出席するためにスイスに滞在中だったという。

 ポランスキー監督は1977年に俳優のジャック・ニコルソン邸で13歳の少女と性行為を行った容疑がかけられ、法的強姦罪など6つの罪に問われた。しかし、判決が出る前にアメリカから出国したため現在は逃亡者とみなされている。現在はフランスに移住しており、アメリカを出国して以来、逮捕を恐れ一度もアメリカには戻っていない。有罪となれば懲役1年から50年の実刑判決が言い渡される可能性がある。2003年に 『 戦場のピアニスト 』のアカデミー賞監督賞にノミネートされ授与式に出席するために帰国するのではないかともいわれていたが実現しなかった。ちなみに授与式に出席はしなかったがアカデミー賞監督賞は受賞した。

 ポランスキー監督にわいせつ行為を受けたといわれている当時13歳だった少女は、『 戦場のピアニスト 』でポランスキー監督がアカデミー賞監督賞でノミネートされたとき、 「 わたしは彼を恨んではいませんが、同情もしていません。ただ、アカデミーには、作品の質だけを考慮して監督の才能と映画を評価して欲しいと思っています。わたしも、あの事件も、評価とはまったく関係ないことです 」 とポランスキー監督を擁護する発言をしている。

 また、ここ数年、ポランスキー監督は、この件を担当した判事と、弁護士事務所の間で不適切なやり取りがあったとしロサンゼルス法廷に起訴取り下げの申し立てをしていた。

 ポランスキー監督のアメリカへの身柄の引渡しがいつ行われるかなどについてはまだ発表されていない。

うーむ、思うところがあり過ぎて何から書いたらいいのか。しかも、真剣に書いたら終わりそうにないようなテーマばっかりだしな。

まぁ、概略と感想をできるだけさらっと書いてみましょう。

まず、ポランスキー監督は信じられないくらい波瀾万丈の人生であるよなぁと改めてしみじみ。しかも、その殆どが暗い上に一人で背負うには重過ぎるものばかり。幼少時から少年期のユダヤ迫害関連の云々の精神的な影響は言うまでもないですが、第一子を妊娠中の愛妻( 女優シャロン・テート )がカルト教団チャールズ・マンソン率いるマンソンファミリー ) に胎児もろとも惨殺された ( それも手違いみたいな経緯で ) という事件に至ってはコメントのしようもないぐらいの出来事ですし。

ひとりの人間がこんなひどい目に遭わなくてもと思いますよなぁ。 並外れた才能があって、しかも男前( 元々は俳優だったぐらい )なのになぁ。その後の行動を見ると人間性には難があるのかとも思うけど、これだけの経験をすれば性格がいい方が不思議だし。

で、そんなこんながあるとしても、ポランスキーの行動は卑劣過ぎるよな。13歳の少女を強姦して30年逃げ回るってさぁ…(-"-;) 

冤罪を主張しているようだけど、本当に無罪なら出るとこ出ればいいじゃん。まぁ、そういう性関係のことは当事者しかわからなかったりするし、女のコの場合、13歳にもなれば人によっては心身とも相当にオトナである可能性もあるけど、それでもやっぱり成人は年少者に性行為をしちゃいかんと思うんだな。特に成人男性と少女ってパターンでは。しかも、当時ポランスキーは44歳だろ。いくら成熟して見えて、いくら誘われたとしても13歳とやっちゃダメだろ。

ついでに言えば、問題となってる性行為は鶏姦らしいので、そこも非常に問題だと思う。そりゃ妊娠はしないだろうけど、倫理的心理的肉体的なショックは断然大きいぞ。殊にキリスト教徒ならば。

で、そんな下劣で卑劣な行為をした人間を一国の大臣が擁護するってどうよ? 色事に寛容な国かも知らんが、同時に女を尊重する国じゃねぇのか、フランス?

そして、ポランスキーの弁護士の言辞については仕事上のことであろうとは言え殺意を覚えたね。何十年経っても被害者の傷は消えねぇんだよ。てことは、加害者の罪も消えねぇってことだ、ボケ。加害者の現在の社会的地位とか年齢云々が罪を裁く上で何の関係があるよ。

あと、ついでに言えば、76歳だからって社会に対して何の危険性もないとは言い切れないぞ。そのくらいの歳でも、更に年長でも、強姦やそれに等しい性犯罪を犯すヤツは存在したし、しているし、殺人とかその他の重罪を犯すヤツも少なくないぞ。

そして、30年以上前の性犯罪者を執念深く追い続ける米司法当局は素晴らしい。あんなヤツ逃がしてたら示しがつかんもんな。強姦なんて罪じゃないというような考えの警察官がいるような国なのに、ほんと素晴らしいわ。良し悪しは別として、疑惑の銃弾・三浦和義氏の逮捕のときにも感心したけど、アメリカの司法当局の執念深さと実行力にはほんと頭が下がる。日本も早く時効を無くして欲しいものです。

で、そんな私のポランスキー映画のベスト( と言ってもそんな見てないが^^; ) は以前も紹介したけどやっぱりこれですね。

ローズマリーの赤ちゃん

思えば初めてこれを見た時はポランスキーが性犯罪者だとは知らなんだなぁ(*_*) 

シャロン・テートの件は当然知ってたので、悲劇の人物だと思ってたよ。