『 インパクト・ポイント 狙われたビーチの妖精 』 ( 2008・米 )

◆ インパクト・ポイント 狙われたビーチの妖精  ( 2008年・アメリカ )

 監督:ヘイリー・クローク

 出演:ブライアン・オースティン・グリーン、メリッサ・ケラー、リンデン・アシュビー、ケイラ・ユーウェル 他

 評価…★★★☆☆

<あらすじ>

ケリーはビーチボールバレーの新進スター選手だ。大学卒業後すぐのリーグながら準決勝まで勝ち進んだ実力と健康的でセクシーなルックスで人気を博していた。準決勝の相手はそんな彼女を敵視するジェンが率いる中堅ペアだ。そして、力及ばず敗れたものの、次回へと意欲を燃やすケリーに、パートナーが「 私はこれで辞めるわ 」 と告げる。

祝賀会の席上でも、ショックと失意から立ち直れず落ち込んでいるケリーの前にひとりの男性が現れる。適当にあしらおうとしたケリーだったが、彼の名を聞いて驚く。ホールデンという有名なスポーツライターだったのだ。しかも、本来ビーチバレーは専門ではないが、ケリーに興味を惹かれたのでインタビューしたいという。彼の言葉にやる気を取り戻したケリーは申し出を受ける。

そして、翌日、ケリーにとって、また大きな転機となる事件が起こった。決勝戦を前にして、ジェンのパートナーがひき逃げされて死亡したというのだ。チャンスをふいにしたくないジェンのコーチはケリーにコンビを組むよう頼んでくる。ジェンとケリーは反発しながらも、優勝という共通の目標に向かって協力しはじめる。

そんな中、ホールデンと約束していたインタビューの日がきた。ホールデンのインタビューはビーチバレーに慣れていないせいか風変わりで大した記事にはなりそうもないが、ふたりの関係は急接近し、結局その夜ふたりはベッドを共にする。

翌朝、次のデートを約束して練習へと駆けつけたケリーの下に意外な訪問者が現れる。警察だった。失踪したホールデンを探しているというのだ。混乱するケリー。そして、そんな彼女の前に次々と新たな事実が明らかになってくる。ジェンのパートナーをひき逃げしたのもどうやら自称ホールデンらしい。そして、彼の狙いはケリーだ。警察は危険を避けて街を出るよう彼女を説得するが、決勝を目前にした彼女は断固として拒否する。そして…。


※以下ネタバレ有り※

ほとんどワンナイト・ラブに近い状態で関係を持った相手が実は…ってのは余りにベタな設定だし、ヒロインがビーチバレーの花形ってのもあざと過ぎるので、どうかとは思ったけど、話がどうであれ、ビーチバレー選手がヒロインなら露出は不足しないだろうと言うスケベ根性で借りました( きっぱり!)。

あと、私は基本的にスポーツ全般に理解がないんですが、なかでもビーチバレーの存在意義とか位置づけがどうにも理解できないので、その理解の一助になればラッキーという気持ちもありましたね。

で、思いの外悪くない作品でしたね。突っ込みどころはもちろん多々あるし、中途半端な感じもあるけど、ヒロインはキュートだし、ビキニで活動する様は頻繁に見られるし、ストーリー的には犯人が刑事( それも現場の刑事を指示する階級 )だったという意外性もなかなか良かったです。 そりゃ捕まらんわ。 最終的にハッピーエンドなところもいいですね^^ 決勝戦の模様もなかなか緊迫しててよかったし。スポーツ嫌いだけどスポ根は意外に嫌いじゃないのよ、私(笑) ホールデンじゃないが、頑張ってる人が好きなのだ。 自分が頑張るのは嫌いだが。 

まぁ、ラストの拍子抜け感はちょっとひどいかなと思うけど、本作で大事なのはストーリーじゃないんで^^; まぁ、それにしても、あの刑事は役立たずだよな…。

ビーチバレーが何たるかという点については、もちろん深く描かれてはいなかったけど、海辺の町で暮らしている人々にとっては自然で愛すべきスポーツであるということと、周囲がどういう目で見ているかに関わらず選手たちは過酷な練習をしているということがわかって、それなりに納得しました。

日本でのビーチバレーが自然なものだとは全然思えないけど、このスポーツがいかにして発生、発展していったかは何となく理解できました。海辺の人々にとっては水着は自然なんだよね。だからといって、それを性的な目で見られるのを許容しているわけではないけど、必要以上に意識もしないという感じなのかな。そういう意味ではやはり日本人にはふさわしくないスポーツだなと思いましたけど^^; 

しかし、これを女性監督が撮ってるっていうのがなかなか驚き。特典映像に出てたけど、まだ若くてなかなかキレイなひとでした^^ だから、ちょっとさわやかな感じなのかしら? ちゃんと胸やお尻に着目して撮ってはいるんだけどね。 私が撮ったらもっとエロいぞ(爆) あ、でも、女優さんに恥ずかしくて大したことできないかも(>_<)