『 グリズリー・パーク 』 ( 2008・米 )

◆ グリズリー・パーク  ( 2008年・アメリカ )

 監督:トム・スカル

 出演:グレン・モーシャワー、エミリー・フォクスラー、ジュリー・スコン、ランディ・ウエイン 他

 評価…★★★☆☆

<あらすじ>

カリフォルニアの森林地帯にある自然公園「 グリズリー・パーク 」では、毎年決まった時期に閉園していたが、今年はこの閉園の時期を利用して、軽犯罪を犯した若者の社会奉仕活動の場を提供することにしていた。そして、彼らの引率と指導もパーク内の森林警備隊員が行う。奉仕活動の内容は公園内の清掃という簡単なものだが、都会育ちで山歩きの常識もわきまえない上に一癖も二癖もある若者が男女取り混ぜて8名もいるのだ。初めての試みということもあり、受け入れ側の隊員らはそれなりにピリピリしていた。

そんな折も折、凶悪な連続殺人犯が看守を殺害して逃亡した。そして、途上で出くわした8名の若者たちを運ぶための車を襲うが、騒ぎを大きくしないように密かに運転手だけを殺害して成り代わり、とりあえず目的地まで彼らを運ぶことにする。

到着早々ちょっとした小競り合いなどはあったが、何とかボブ隊員引率のもと8人は園内へ奉仕活動にと向かう。残されたマイク隊員が一安心したのも束の間、連続殺人犯が突然その本性を剥き出しにして襲い掛かり殺害する。そして、自由の身となった殺人犯は園内へと逃げ込む。

一転して危険な場となった園内には実は、もう一つ危険な存在がいた。それは熊の中でも凶暴だとされるグリズリーだった。冬眠直前でただでさえ危険な存在であるグリズリーが殺人犯の放つ血の匂いを嗅ぎつけ、人間を獲物として狙い始めていたのだ!


黄金週間突入ということでテーマパークものを取り上げて見ました。

…と見え透いたウソをついてみる。 いや、私の中では真実なのだけど世間的には受け入れられない主張かなと f^_^;)

獰猛な肉食獣だということはアタマではわかっているのですが、トラだのクマだのはどうしてもかわいいと思ってしまわずにはいられない ( 作中でいかに兇悪に描かれようとも! ) 私。なので、このテは見ないことにしていたのですが、本作は + 脱走した連続殺人鬼で、犠牲者になるのは犯罪歴のある若者たちということで、ちょっといいかなと思って借りてみました^^

※以下ネタバレ有り※

で、思いのほか良かったですね。ストーリーはあってないようなモノで、連続殺人鬼も熊も大して活躍してない気がしないでもないんですが、とにかく女のコのレベルが高い!アジア系のコ以外はみんな顔もかわいいし乳もデカいし、谷間も脚も見せてくれるしで、脱ぎはないけど満足度は高かったです^^

男性陣もそう悪くはないけどこっちは特筆するほどではない。まぁ、そもそも興味ないけど^^;

しかし、あんなに性的魅力に溢れた女のコたちを血気盛んな男子と一緒に水浴びさせるボブ隊員の大らかさには驚いたね。更に言えば、全く恥じらいも抵抗もない女子たちにも少々驚いたけど、映画とかで見る限りアメリカの女のコって、下着姿になることに殆どためらいがないみたいですよね。まぁ、普段着とかでも自分に自信があるタイプは見せつけるようなの着てますもんね。いずれにしろ、キレイなコがキレイな身体を見せてくれるのはいいことなので歓迎ですが^^

で、グロシーンは割とあっさりで、私なんかには喰い足りない感じなのですが、肉体の損壊度とかからすると、そこそこ残虐と言ってもいいのかなという程度。あ、でも、ローラが下半身を食いちぎられて断面からはみ出した腸を引きずりながら、しばし這いずるシーンは良かった^^

全く損傷のないキレイな顔と上半身と断面の対照がなかなか^^; トカゲじゃないんだからあれで動けねぇだろうとか、普通あれだけの傷を受けたらショック死か少なくとも失神するんじゃねぇか?とかいう突っ込みはこの際無しで^^;

ビビの巨乳が引き裂かれてシリコンパックが飛んで行くのは、散々伏線もあったし、まぁお約束なんだけど、ちょっとシラけたなあ。一般的にはここは笑うところなんだろうけどね。 裏の顔が暴露された( アタマが弱そうな天然なのは芝居で、結構な悪い女だった )のにキレイすぎる死に方だったのも不満。

ボブ隊員がクマを操ってた風の大オチもちょっと微妙 ( 全てを把握してたとは思えないとか色々矛盾点が… )だけど、クマがなついてる様がかわいかったからいいかなと。ちなみにカリフォルニアグリズリーは絶滅してるそうなんですが、あのコはどこから来た何者なのかしらね?

あと、本筋に関係ないけどアジア系女子が、苗字はサトウなんだが名前がキキなので日本人とは断定しづらいなぁ(現代日本ではきっと存在する名前だろうけど…)、容貌も日本というよりは中国とかそっち系だなぁと思って見てたら、犯した犯罪が 「 母親に毒を盛って弱らせたの 」 というので、こりゃ絶対に日本人だ!と笑ってしまった^^; 

「 殺すつもりはなかったんだけど、口うるさいから静かにさせようと思って。一ヶ月くらいかけてやったんだけど、最初は風邪だと思ってたみたい。段々体が弱ってくの。でも、母はこのことを黙ってたから、罪名は薬品の窃盗だけよ 」 …というようなことを語ってましたが、ありましたよねえ。そういうの。やっぱああいうの世界的にニュースで流れて興味持たれたりするんだなぁと今更ながらに感心^^;

そうそう、このキキちゃんのが最も興味深い内容でしたが、他の7名もなかなか面白い犯罪歴でしたねー。処分としては一応軽犯罪ってことになってるけど、かなり凶悪なものも多く、バラエティに富んでました。

凶悪なところでは、ハッカー系の黒人青年は老人ホームで入居者の金を盗むことを繰り返し、その関連で処方箋をすり替えた結果二人死亡させた、ビニール袋を被せてセックスするのが好きな金持ちで上流階級の青年は、15歳の女のコ相手にした時に相手が窒息して昏睡状態に…とかですね。しかも、こいつらは全員全く反省してない上に、軽犯罪で済んでうまいことしたとか思ってるんですよね。 死んでよかったよ。

あとは大体チンピラで、ここで死んだらかわいそうってコもいるんですけど、一晩5000ドルで売春ってのには感心しました。そんなに高く売れるなら売るよなぁ、でも、そんな高値がつくんなら何かもっと上手い方法があるんじゃないのか?とか犯罪的な思索をしばし巡らせてしまいましたよ^^;

( 3月鑑賞分 )