『 死霊の館-2005 』 ( 2002・米 )

◆ 死霊の館-2005 ( 2002年・アメリカ )  監督:リック・ラ・モンテ/出演:ジェフ・スピークマン、ダン・バルチェリエーレ 他 評価…★☆☆☆☆ <あらすじ>  事の起こりは20年前。ある町で快楽殺人鬼による連続殺人が発生し、犯人である男は殺人現場であるお化け屋敷から人気ラジオ番組に自らの犯行を誇示するような電話をかけ、それにより警官隊に踏み込まれ射殺される。事件後、その忌まわしい場所は閉鎖されたまま放置されていた。 しかし、ある大学の人文学の授業を受ける学生たちが授業の内容から思いつき、その場所で降霊会をしようとする。計画を立てた男子学生らは、何とかして片思いの女子学生の気を惹きたいという思いと、彼女が想いを寄せているように思える教授への反発心から、女子学生たちは教授も了承して参加すると言って誘い出し、教授は嘘の電話で呼び出すことにする。そして、種明かししても逃げられないように出口を塞ぎ、鍵を隠すよう準備する。 やがて、全員が揃い、当然ながらひと悶着あるが、男子学生らは強引に降霊会を始める。その方法はパソコンを使っての何とも怪しいものだったが、多くの死霊のいる呪われた場所だけあって、首尾よく殺人鬼の霊が降りてくる。しかし、それは彼らから離れた場所にいたお化け屋敷の警備員の体にだった。そして、体術に長けた警備員の体と霊力の両方を使っての死霊による殺戮が始まった。 状況に気付いた学生たちがパニックになる中、ある事件において人を救おうとして逆に犠牲者を出してしまったという過去を持つ教授は、指導者としての責任感とトラウマの払拭のために、悪霊へ敢然と立ち向かう。
※以下ネタバレ有り※ いやぁ、いくら何でもこれはないんじゃないかなぁ…(@_@;) これ、何で商業映画として成立してて、その上DVDにまでなってんの??? こういうのが好きなマニアがいるのはわかるけど、にしてもなぁ…。そもそも、何故これを作ったんだ? …と、さんざんB級以下の映画を見てきて、どちらかと言えば、その下らなさを愛する傾向が強い私がここまで言うんですから、これがいかにヒドい映画かと言うのは想像がつくと思いますが、何というかちょっと人知を超えたつまらなさですよ。90分がこんなに長いと思ったのは初めてではなかろうか。元々お話らしいお話がないのに何故か伏線めいた変なエピソードはいくつかあり、しかも登場人物が多過ぎる上に、場面転換が余りにもメチャクチャで、見てないとついていけない(というか、見ててもついていけない )ので早送りができなくてね…。この場面転換のひどさは以前見て驚嘆した 『 アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団 』 を超えますよ。あれは別フィルム利用のためか?という感じだったし、そのムチャさが面白さでもあったけど、これは単に編集ができてないだけだし。 そんなわけで、ヒドさの詳細を言う気にもなれないのですが、ちょっと要点だけ羅列してみましょう。話が意味不明、テンポが悪過ぎる、展開、設定、その他もろもろ不自然でムチャ、ほぼ全員演技が下手過ぎる、セットや特殊メイクその他効果や小道具が甚だお粗末で映像も悪い…と、何かもう書いてて疲れてきた(-"-;)  強いてよかった探しをするとすれば、ルックスはともかく若いおねえちゃんがたくさん出て、水着やポロリのサービスはあるかなと。個人的には余りに不自然な出し方で全然嬉しくなかったですけど。あ、プールのシーンは結構嬉しかったか^^; あと、私は知らないのですが、どうも教師役の人がB級アクションスターか何かみたいなんですね。で、無意味にその肉体美や技量( マーシャルアーツ? )を誇示するシーンがあったり、悪霊を何故か腕力でねじ伏せたりする展開になったりして、そのホラーとアクションの融合してなさ加減がまた物凄く妙な感じで。だから、その辺を全部ふまえてる人には絶妙に面白かったりするのかもしれません。ふつうの人が見たらホラー、アクション、コメディの全てが中途半端でどれひとつ評価できないんですけどね。 ちなみに邦題は『 死霊の館-2005 』 ですが、原題は 『 NIGHT TERROR 』で、公開は2002年です。まぁ、そんなことはもはやどうでもいいですけどね…。