春のめざめ

いやぁ、春ですねぇ。


先週あたりから急に暖かくなってきて、花粉症の私としては辛いシーズンの到来なのですが、それでもやはり春という季節には人の心を浮き立たせるものがあります。

何と言っても、防寒から解放されて自由にファッションが楽しめるのが嬉しいですよね。

まぁ、いくらオシャレしたところでマスクは手放せないんですけど(-"-;)

さて、何によって春の訪れに気付くかは、人によっても、その年によっても様々だと思いますが、私は今年は思いがけないところで春を実感してしまいました。

所用で日暮れ頃に近所を歩いておりましたら、私の横を仕事帰りらしい若い女性が3人通り過ぎていきました。いずれも特筆すべきことのない容姿の、どちらかと言えば地味な感じのお嬢さんたちで、制服か服装規定のある会社らしく、コートの裾から見えるスカートは全員同じ色と形。そして、申し合わせたように黒のハイソックス。

いまどきのOLさんは、会社がうるさくない限りはストッキングじゃなくてハイソックスなのよねぇ…と時代の変化を思いつつ、何気なく彼女らの後姿に目をやった時、私は彼女たちのひかがみに目を奪われました。

薄暗くなって行く街の中、そして春とは言ってもまだ暗い色の服が多い中で、そこだけが光を放っているように私の目を射たのです。若い女性の白く輝くひかがみ、それはまさに生命力あふれる春そのものでした。

うわぁ、文豪(たぶん谷崎潤一郎^^;)の言ってたのはこれかぁ…と思いましたね。弾力があって内から輝いているような若い白い肌のそれはほんとに眩しいものでした。暗い色調が多い暮れなずむ街というシュチュエーションも良かったんでしょうけど、ほんとにやられたって感じでしたね。

今までわからなかったものの良さがわかるというのは、やはり歳をとったということですかねぇ。若い時に読んだ時は脚フェチのスケベジジイの戯言にしか思えなかったものですが。…ん?もしや、私はスケベジジイ化しているのか?Σ( ̄□ ̄lll)