裏の伝統芸能

このブログを初めに開設したのは2005年の6月でした。それから休んだりさぼったり投げ出したりして、ほぼ空白の2年が経過し、今年の6月から仕切り直しという気分で過去記事をクリアして再開したのですが、過去分も削除するのは寂しいので、ちょっと手を入れてぼちぼちと再アップしてます。 で、記事を見てて気づいたのですが、この年の夏って訃報が随分とあるのですね。そして、奇しくも私がブログを再開した今年は三回忌だということに気づいたので、皆様のご冥福を祈りつつ、それらの記事を改稿して改めてアップしていきたいと思います。 まず、そのうちのひとつが標題のもの。 再アップ第一弾がこれってどうなんだろうと思わないでもないですが、順番がこうなっているので仕方ないですね(T_T) えーと、今回はエログロとかではないですが、ちょっと特殊な内容であることを予めお断りしておきます。どんな内容かは下の見出しで判断して下さいませnm(_ _)m  
伝説の縄師・明智伝鬼氏(64歳)2005年7月17日死去。

この訃報はネットニュースで拾いました。逝去されてから訃報が流れるまで数日あったようですが、こういう情報がネットニュースでふつうに拾えるって、何と言うか凄い時代ですよね。 若い時から心臓が悪くて、一時は死を宣告されたりもしてたようですが、やはり、そういう関係で体調を崩されていたみたいですね…。ご冥福をお祈り致します。 ちなみに私はその筋の人ではないのですが、変わった世界のことを覗き見るのが好きでちょこちょことそのテの文献を読んでおります。(昔の別冊宝島とかよかったなぁ…) で、私が文献などで知る限りでは、明智伝鬼氏は、実に豪快な人生を送ってきて、趣味の世界も極めているのに仕事(趣味と関係のない堅いお仕事)も家庭も充実してるという素晴らしい方です。 縛りの技術とともに調教師としての評価も高い氏ですが、確かにこんな方になら安心して身を委ねようという気になるかもしれませんねぇ。やっぱりSMって信頼関係ですから。 ほんとに惜しい方を亡くしたものです。無頼な方には夭折が似合うという気もしてしまいます(64歳は夭折じゃないですけど)が、氏のような方なら凄く長寿もお似合いなのに。 えー、一般的でない話を説明なしにつらつら書くだけというのもどうかと思いますので、以下に一応参考文献(笑)をご紹介しておきます。 あ、今さらですけど、アブノーマルに興味がない人には全くお勧めできませんので、あしからず m(_ _)m  変態さんがいく  別冊宝島編集部 (宝島文庫)¥690 別冊宝島はこのシリーズで2冊出てるのですが、文庫はこれだけみたいですね。収録作品は未確認ですが、明智氏は絶対載ってると思います^^ いわゆるアブノーマルな性的嗜好を持つ人たちの世界を紹介する本です。題名とは裏腹にかなりマジメに取り組んでいます。その嗜好を持つ人自身が記事を書いていたり、仲間同士での対談があったりで非常にリアル。インタビューやルポなども、こういう類のによくある「変なヒトたちの世界をちょっとのぞいてみる(上から目線で)」みたいなところがなくて、とても良いです。 外道の群れ―責め絵師・伊藤晴雨伝 団 鬼六 (幻冬舎文庫)¥520 こちらは「縛り」つながりでのご紹介^^; ただし、伊藤晴雨明智氏とは大違いの鬼畜野郎です。 しかし、そのいっそ清々しいまでの自分勝手な求道ぶりが面白い。 まぁ、芸術家らしいと言えなくもないか^^; 彼の自分の美意識というよりは欲望に忠実に描かれた責め絵は一見の価値あり。