『 これからの橋 』 ( 雪 )( 月 )( 花 ) 澤田ふじ子
◆ これからの橋 雪 澤田ふじ子 ( 中公文庫 ) ¥740 ◆ これからの橋 月 澤田ふじ子 ( 中公文庫 ) ¥700 ◆ これからの橋 花 澤田ふじ子 ( 中公文庫 ) ¥740
評価…★★★☆☆
<作品紹介> 著作百冊記念刊行の自選短編集 『 これからの橋 』 を3分冊し、再編集し、文庫化したもの。 一応雪月花の順番になってはいるが、どれから読み始めても、1冊だけ取り上げて読んでも支障のない造りになっている。なお、雪月花は松竹梅同様に単に順番付けとして使われているもので、特にそれらの主題別に編まれているわけではない。 また、収録作の全てが純粋に独立した短編というわけではなく、シリーズ物や連作短編の中の1作が収録されているという物も多く、そのため登場人物の説明などが自明のものとして全くなかったり、突然新しい主要人物が登場していたり等、読んでいて少々混乱することもあるが、筋書きに影響するようなものでもないので、そういうものとして心得て読めばよろしいかと思われる。
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『 暴行 』 ライアン・デイヴィッド・ヤーン
◆ 暴行 ライアン・デイヴィッド・ヤーン/訳:田口俊樹 ( 新潮文庫 ) ¥704
評価…★★★☆☆
<作品紹介>
夜勤から戻ったキャットは、自宅のあるアパートメントの中庭で暴漢に襲われる。幾多の住人が犯行の模様を目撃しながら、誰も通報しない。彼らもそれぞれ、己の人生の岐路に立たされていたのだ―。“傍観者効果”という用語を定着させた現実の事件をベースに、人間の内なる闇と1960年代ニューヨークの病巣を鮮やかに抉り出す迫真の同時進行サスペンス。CWA賞最優秀新人賞受賞作。 ( 文庫裏表紙紹介文 )
1964年ニューヨークで実際に起こったキティ・ジェノヴィーズ事件をもとに書かれた作品。
『 囁く谺 』 ミネット・ウォルターズ
◆ 囁く谺 ミネット・ウォルターズ/訳:成川裕子 ( 創元推理文庫 ) ¥1,155
評価…★★★☆☆
<作品紹介>
6月のある日、ロンドンの高級住宅街の一角で、浮浪者が餓死しているのが発見された。それだけでもちょっとしたニュースだが、このニュースに更なる彩りを添えたのは、そのガレージの持ち主である女性が、放っておいても国の費用で問題なく賄われるはずのその浮浪者の葬儀代を自ら申し出て負担し、葬儀にも参列したということだった。
事件から6ヶ月後、貧困とホームレスに関する特集の中のアイキャッチにすべく、発見者の女性・アマンダもとへ取材に訪れた雑誌記者のディーコンは、彼女から意外な話を聞かされる。彼は自ら餓死を選んだに違いないというのだ。だが、それよりも不可解なのは、裕福で美しく、しかも知的で自立した女性だが、かなり冷たい感じのする彼女が、自宅のガレージに勝手に入り込んで死んだ浮浪者という迷惑極まりない存在でしかあり得ないような男に強い関心を抱いていることだった。事件発生時にもできる限りマスコミを避けていた彼女が、事件後半年も経ってから、しかも自分にも事件にも直接関係のないようなこの取材を受けるのを了承したのも、すべてビリーの死の真相を明らかにしたいためだというのだ。
2人の間にとても接点があるようには思えないが、一般的な同情心に駆り立てられての行動にしては少々度を越している。興味を引かれたディーコンは、この浮浪者の素性を調べ始める。すると、このビリーと名乗る浮浪者が思いのほかに興味深い人物であることがわかってくると同時に、発見者であるアマンダにも思いがけない過去とそれにまつわる事情があることがわかってきた。
果たして浮浪者の正体は? そして、2人の人生はどこかで交錯していたのか?
『 モンスター 』 百田 尚樹
評価…★★☆☆☆
<作品紹介>
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった─────。
( 文庫裏表紙紹介文 )
いつものように細かいことを言うようですが、このあらすじちょっと変。
事件を起こして故郷を出たのは確かですが、醜さを思い悩んだ末に起こしたわけじゃないし、それで町を追われたわけではない。
このあらすじ読むと一体どんな事件なんだろうって期待するけど、全然チンケな事件で、そんなに有名になるようなものでもなく、ましてや伝説になって残るようなものでもないです。
『 モンスター 』 百田 尚樹
評価…★★☆☆☆
<作品紹介>
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった─────。
( 文庫裏表紙紹介文 )
いつものように細かいことを言うようですが、このあらすじちょっと変。
事件を起こして故郷を出たのは確かですが、醜さを思い悩んだ末に起こしたわけじゃないし、それで町を追われたわけではない。
このあらすじ読むと一体どんな事件なんだろうって期待するけど、全然チンケな事件で、そんなに有名になるようなものでもなく、ましてや伝説になって残るようなものでもないです。